NBPファイル vol.3:ランバート&ポッター・ワークス
今年に入ってから恒例化目指してお試し更新を続けている木曜日のプレイリスト。別に毎週やろうと決めたわけではないし、特に誰かに頼まれたとか、要望があるとか、そういうわけでもないので、勝手にやってるテキトーな不定期更新ではあるのですが。まあ、最初のうちくらいは毎週やって感触をつかもうかな、と。
ということで今週もやります。ナッシング・バット・ポップ・ファイル。プレイリストのパターンとして、ソングライターに着目した作品集みたいなやつもやってみたいなと思っていたので、今週はその路線でいきます。取り上げるソングライター・チームは、デニス・ランバート&ブライアン・ポッター!
新シリーズのノッケに取り上げるソングライター・チームじゃない気もしますが(笑)。1970年代半ばくらいまで、もうぼくはこの人たちが作り出す楽曲が大好きで。浴びるように聞きながら育ちました。
米ニューヨーク出身のランバートと、英エセックス出身のポッター。それぞれ独自にミュージシャン兼ソングライターとして活躍していたふたりがロンドンで出会い意気投合したのが1969年。以降、ポッターも米国へ本拠を移し、ソングライター・チームとして活動開始。グラス・ルーツ、ゲイル・マコーミック、フォー・トップスら主にABC/ダンヒル系アーティストへのキャッチーな、ほんのちょっとブルー・アイド・ソウルっぽいニュアンスをたたえた曲提供で1970年代前半のヒットチャートを大いに賑わしたわけですが。
なぜか決定版的な作品集が編纂されることもなく、ともすればポップ・ヒストリーの中で見過ごされがちなソングライター・チームという感じ。ランバートさんが自らパフォーマーとして1972年、ダンヒルに残したソロ・アルバム『バッグズ&シングズ』も20年くらい前、一瞬、日本で独自にCD化されたことがあったものの、今や廃盤状態。その後、あれこれプロデューサーとしてもいい仕事を残してはいるのだけれど。
そんな彼らの代表作12曲。今回もあくまで12曲(笑)。ここは個人的なこだわりで。まあ、オリジナル・キャストとか、日本では断然「ミスター・マンデー」をセレクトしなくちゃいけないところだろうけど、ここはあえて「天使の兵隊(One Tin Soldier)」のほうで。ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズも「デイジー・メイ」を選ぼうかなと思ったのだけれど、こちらはさすがにストレートに「恋のかけひき(Don't Pull Your Love)」を。
お楽しみください。
- Don't Pull Your Love / Hamilton, Joe Frank & Reynolds (1971) (Amazon / Tower)
- Two Divided by Love / The Grass Roots (1971) (Amazon / Tower)
- One Tin Soldier / The Original Caste (1969) (Amazon / Tower)
- Ashes to Ashes / The 5th Dimension (1973) (Amazon / Tower)
- Ain't No Woman (Like the One I've Got) / Four Tops (1972) (Amazon / Tower)
- Look in My Eyes Pretty Woman / Tony Orlando & Dawn (1974) (Amazon / Tower)
- Mama's Little Girl / Dusty Springfield (1973) (Amazon / Tower)
- It Only Takes a Minute / Tavares (1975) (Amazon / Tower)
- Yesterday Can't Hurt Me / Evie Sands (1975) (Amazon / Tower)
- Dream On / The Righteous Brothers (1974) (Amazon / Tower)
- Once a Fool / Kiki Dee (1976) (Amazon / Tower)
- The Bottom Line / Glen Campbell (1976) (Amazon / Tower)