Disc Review

Tears Before Bedtime / Would-Be-Goods (Skep Wax Records)

ティアーズ・ビフォア・ベッドタイム/ウッド・ビー・グッズ

ジェシカ・グリフィン率いるウッド・ビー・グッズ。何年か前、バンドキャンプでEPとか、それをまとめたコンピとか出していたけれど。そのあたりからの曲も含む久々の新作フル。オリジナル・アルバムとしては2008年以来かな? ネオアコ系、あんまり詳しくないのでよくわかりませんが。

ともあれ、たぶん6作目の『ティアーズ・ビフォア・ベッドタイム』、出ました。el、チェリーレッド、モノクローム・セット…。なんだかいろんなキーワードがほろり懐かしく脳裏に渦巻きます(笑)。「カメラ・ラヴズ・ミー」からもう40年くらいだもんね。

洒脱でちょっとシニカルなポップ・センスは変わらず。ジェシカさん、2019年ごろから曲を書き始め、パンデミック期、バンドキャンプでEPを何作か出したりしつつ、並行してじっくり練り上げていったという1枚。

ピーター・モムチロフ、デビー・グリーンスミス、アンディ・ウォーレンら気になる顔ぶれがバックアップ。古き良きネオアコ感覚はそのまま、曲によって少しアメリカン・オールディーズっぽかったり、サンシャイン・ポップふうだったり、ジャズっぽかったり、ヨーロッパ映画音楽調だったり、シャンソンっぽかったり、フォーク調だったり、日本のGSっぽかったり…。多彩な音に乗って、基本ウィスパー系なのにちゃんと芯があるジェシカの歌声が舞って。

歌詞的には、ドリーミーではあるけれど、アルバム・タイトルが示唆する通り、スウィートな夢だけでなく、日常に潜むささやかな痛みや喪失感も綴られる。南部ゴシック調の物語があったり、ギリシャ神話っぽいテイストがあったり、なかなかに幅広い。年輪を重ねて、酸いも甘いもかみ分けた大人なネオアコとか、かつては想像もしなかったな。初々しさとオトナな余裕の同居、みたいな?

曇った冬の朝のお散歩に、けっこうフィットしてました。

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SKEP WAX RECORDS
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