
ラヴ・メイド・トゥリーズ/ローデッド・ハニー
ネオ・ソウルというかニュー・ディスコというかハイパー・ダンスR&Bというか、そういう個性でイギリスのダンス・フロアを盛り上げている3人組バンド、ジャングル。そのうちの2人、リディア・キットーとジョシュ・ロイド・ワトソンによる別ユニットがローデッド・ハニーです。この名義によるファースト・アルバム、出ました。
この二人でル・セラフィムのシングルとかプロデュースしたときは、やはりジャングル寄りのエレクトロっぽいダンスものだったりしたけれど。こちらではひと味違って。ぐっとスウィートに、メロウに、静謐に、ロマンティックに、1970年代のフィリー・ソウルとか1960年代ポップ・ソウルっぽい音楽性にアプローチしていて。ひたすら心地よいばかり。
愛情とか嫉妬とか、恋愛のいろいろな局面を柔らかく、歌ものっぽく、ストーリーテリングしている感じの仕上がりで。ヴォーカル的にもソングライティング的にも、リディアさん色が思いきり強まってます。今週は一気にバカ暑くなっちゃったけど。そんな日々のお散歩の涼しげなBGMとして絶好の1枚という感じかも。フィジカルはご本人たちのウェブ・ストアで売ってるみたい。ほしい! ビデオクリップはジャングル同様、トレードマークとも言うべきワンテイク撮影です。