Disc Review

Honey & Wine: Another Gerry Goffin & Carole King Song Collection / Various Artists (Ace)

ハニー&ワイン〜アナザー・ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング・ソング・コレクション

CRTでも話題にのぼった“大人のロックンロール修学旅行ニューヨーク編”。

正式にツアーの計画ができあがったみたいです。われわれもゲスト解説員としてご一緒させていただきます。詳しくはパンフレットが完成していますので、チェックしてください。「今日どうする?」「ブリル・ビルディングにお参りして、レコ屋でも行こうよ」「ディランの『フリーホイーリン』の撮影場所にも寄ろうか」「で、夜はライヴね」みたいな、フツーのツアーとはちょっと違うニューヨーク旅行を楽しめればな、と思います。興味のある方はこちらへ、ぜひ。

というわけで、今日のピック・アルバムは60年代のニューヨーク、タイムズ・スクエアでぶいぶい言わせていたアルドン音楽出版のドル箱ソングライター・チーム、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング絡みの1枚。英Aceが編纂/リリースし続けているプロデューサー/ソングライター・シリーズの最新作だ。07年に出た『GOFFIN & KING: A GERRY GOFFIN & CAROLE KING SONG COLLECTION 1961-1967』に続くゴフィン&キング作品集第2弾。前回の選曲も、有名ものとレアものが絶妙のバランスで混在する仕上がりだったけれど、今回もそう。マキシン・ブラウンの「オー・ノー・ノット・マイ・ベイビー」とかジーン・ピットニーの「エヴリ・ブレス・アイ・テイク」とかドリフターズの「アップ・オン・ザ・ルーフ」とか、絶対にはずせないビッグ・ヒットも収められているけれど。そこはAce。憎い選曲がそこかしこに見受けられる。

スティーヴ・ローレンスのヒット・ヴァージョンよりも先にレコーディングされたボビー・ヴィーの「ゴー・アウェイ・リトル・ガール」とか、モンキーズよりも先に録音されたライジング・サンズの「テイク・ア・ジャイアント・ステップ」(テリー・メルチャーのプロデュース)とか。この辺はAceならではのセレクション。ナンシー・ウィルソンの「ノー・イージー・ウェイ・ダウン」とかタートルズの「ソー・ゴーズ・ラヴ」とかジャン&ディーンの「ザ・ベスト・フレンド・アイ・エヴァー・ハッド」とかも光ります。

ニューヨークで聞きたいっすねー(笑)。

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